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米国のIFRS強制適用は1年後ろ倒しに。米国の証券取引委員会(SEC)がIFRSの適用を2015年以降とする声明文を公表。2010年2月24日

米国の証券取引委員会(SEC)は2月24日(米国時間)、米国上場企業のIFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)の適用を2015年以降とする声明文を公表した。
SECが2008年11月に公表したIFRS適用に向けてのロードマップでは、大企業に限って2014年からIFRSを適用する考えを示していたので、適用が1年遅れることになる。

SECは実際に米国上場企業にIFRSを適用するかどうかを2011年に判断する。2008年11月のロードマップでは2009年12月以降に米国上場企業の任意適用を認めるとしていたが、新たな声明では任意適用を撤回する考えを示した。ただし、2015年までに任意適用を開始する可能性は示している。

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SECの見解

単一の高品質でグローバルな会計基準の達成へのステップとして、SECはU.S.GAAPとIFRSの差異を縮小するための、二つの基準のコンバージェンスを継続的に推進していると声明は述べている。

SECは、米国企業がIFRSを適用する際に、米国の証券市場に及ぼす影響を調査する事等を内容とする作業計画の実行をスタッフに指示。この作業計画には、現時点でのIFRSと、現在米国と国際会計基準設定者との間で進行中の様々なコンバージェンス・プロジェクトの完了時点でのIFRSに関する検討が含まれているとのこと。

過去、2008年11月にSECは、米国の資本市場がIFRSに移行するSECの決定に導く、一連のマイルストーンを提案した。
その中で、受領した200通を超えるコメントの大半は、単一で高品質な会計基準を策定するということについて支持を表明したものの、提案されたマイルストーン案で示されたアプローチに関しては、見解が分かれていました。

上記の点を踏まえて、今回のSECの声明は、IFRSへの移行が米国の投資家及び市場にとって利益をもたらすか否かを慎重に考慮し、検討する事が重要であると述べている。

特に、以下の点が強調されている。

• 米国の報告制度において、単一の会計基準としての使用に耐えうるくらい、IFRSは十分に開発されて、一貫性があるかどうかを決定すること。
• 会計基準は独立した基準設定者によって作成され、投資家の利益となる事を保証すること。
• 投資家の理解とIFRSに関する教育、並びにIFRSとU.S.GAAPとの相違に関する教育を行うこと。
• 証券法以外の米国の法律又は規則、例えば税法や開示規則などが、会計基準の変更により影響を受けるか否かを理解すること。
• 会計システムの変更、契約の約定の変更、コーポレート・ガバナンス及び訴訟事件の変更にかかる、大規模及び小規模双方の会社に対する影響を理解すること。
• 財務諸表の作成者及び監査人が、IFRSへのコンバージョンを行うにあたり、教育と経験を通じて十分に準備が出来ているかどうかを決定すること。

SECのスタッフは、FASBとIASBとのコンバージェンスの状況の報告と共に、2010年10月までに、そしてその後は作業が完了するまでの間にしばしば、作業計画に関する進捗報告を公表する予定。

SEC公表文(英文)

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